子曰く、
学びて時に之を習ふ、亦た説ばしからずや。
朋あり、遠方より来たる、亦た楽しからずや。
人知らずして慍らず、亦た君子ならずや。
(しいわく、まなびてときにこれをならふ、またよろこばしからずや。ともあり、えんぽうよりきたる、またたのしからずや。ひとしらずしていからず、またくんしならずや。:論語-学而第一より) |
今回は、こんな書き出しで・・・
孔子のお弟子さん達が、孔子の言った言葉を書き記した 「論語」 の冒頭です。一番大切なことが書いてあるということで、小論語と呼ばれるものです。
「学びて・・」、これを、
「昔勉強したことを折に触れて復習してみる。それは悦ばしいことではないか。」
と、読んでみると、
「物の道理を見極めるためには、勉強し、時に復習して、自ら考えることが重要だ」
ということが言いたいように感じられます。
健康関連についても、勉強し、復習し、自ら考えることが重要になってきているのではないでしょうか。
そう、健康食品・サプリメントは、どれだけ広告が素晴らしくとも、「やってみなけりゃ分からない」 のだから、本質を見極める目が必要になってきます。
しかしだからといって、「健康オタク」 になることを勧めているわけではありません。生活の大部分を健康のために傾ける方は、えてして不健康なのです。 私のように(うぅ・・)
次に、論語つながりでよく聞く言葉、
「過ぎたるはなんとか」 ってやつですね・・・
「過ぎたるはなんとか」 と言いまして・・・
この 「過ぎたるはなんとか」 という言葉は、これまでに何度も耳にしています。聞きませんか?
私の推測?では、これは論語の、
「過ぎたるは猶(な)ほ及ばざるがごとし」
を略しているのだろうと思います。
そして、その使われ方をみてみると、
「それじゃやり過ぎだよ!!、やり足りないのと同じでダメだよ〜 丁度よくならないの?」
といったニュアンスでしょうか。
主に、やりすぎ(いきすぎ)た場合にこの言葉が使われているように感じます。
この言葉には前置きがあって、子張という 「やり過ぎる弟子」 と、子夏という 「控えめな弟子」 のどちらが優れているのか? ということを、子貢という弟子が孔子に対して質問しています。
その答えが 「過ぎたるはなんとか」 なのです。
ですから、これは、ある事柄について言及しているのではなく、二人の人柄に対しての評価と捉えることができます。
そうしますと、学を重んじる孔子のことですから、何故やり過ぎるのか?、何故やり足りないのか? を考え、それを直してやっと本物の学問に辿り着ける、という意味があるのではないでしょうか。
もっと言えば、長い人生においては、「過ぎたこと」 と 「及ばないこと」 の連続です。
これを直すことは大変であり、かつ、頑張って直そうとしても結果が付いて来ないことも多いでしょう。
しかし、これを直そうとする 「学ぶ意志」 や 「学ぶ行為」
が重要なのであって、結果として不安定な状態であっても、また勉強する機会ができたようなもの。 それを楽しめばいいじゃないか
!!、
と言っているようにも思います。
↑ 拡大解釈の枠を超えてしまったようです、、
さて、これまでのダメっぷりさが滲み出る文章イメージを変えてみるべく、ちょっとカッコつけて書いてみました。
どうですか? バランスとれてますか?
・・・・・・・
・・・・・・・
さて、気を取り直して・・・
前置きが長くなってしまいました。題名を先に付けていなかったら、何を書くつもりだったのか、思い出せなくなるところでした。
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ビタミンのバランスについて、 再度書きます。
・・・前置きはムダだと言わないで !! |
ビタミンのバランスが大切ということは、サプリメントのページに書いてはあるけれども、
「イマイチ良く分からない???」
というのが本音でしょう。
正直言って、私も良く分かりません。
なぜなら、いくらバランスが大事と言ってみたところで、それを確認することが難しいからです。
しかも、病気の原因がビタミン・ミネラルのアンバランスさに起因していたとしても、病院へ行かなければならない状態となってしまっては、立派な病名が付いてきてしまいます。
ビタミン・ミネラルのバランスより重大な問題が出てきてしまうので、それどころではありません。
しかし、、少しだけ分かりやすい例があるのでご紹介します。
人にも因りますが、体が疲れたときなどに変化が現れやすい場所は口です。
口内炎、口角炎など自覚しやすいので、「ああ、体調がおかしいんだなぁ」 と思います。
実際は口だけに作用しているわけではなく、全身に何かが不足していることを示しているのですが、やっぱり痛くなったりしないと真剣には考えないものです。
- ビタミン剤を摂取することによるビタミンの不足 -
目・肩・腰のお悩みには 「ビタミンB1製剤」 が有名です。
「ビタミンB1」 だけでなく、「ビタミンB6」、「ビタミンB12」、「ビタミンE」
などが高濃度に配合され、総合的に目・肩・腰のお悩みをスッキリと解消する仕組みです。
薬の名前には、DX、EX、ゴールドなどを付加して、高級感を漂わせています。
ご利用になっておられる方は多いです。
実はこの成分、「ビタミンB1」 が炭水化物(ご飯やパンなど)をエネルギーに変え、「ビタミンB6」
が主にタンパク質(肉など)の代謝を促進させる作用があるため、疲れが取れちゃいます。
だからやめられないのかも・・・
で、たま〜にですが、変なことが起こっちゃいます。
「この薬を飲みだしたら口の周りが爛(ただ)れてきたんだけど・・・」
薬に含まれている 「ビタミンB6」 が不足すると、「肌荒れや鼻・口・眼の周りに皮膚炎を起こしたり、ニキビや吹き出物が出来やすくなる」 のです。
このことからも、口の周りが爛れることは、おかしな現象に見えてしまいます。
しか〜し、そこでは 「ビタミンB2」 が泣いているのです。(シクシク・・)
「ビタミンB6」 と 「ビタミンB2」
はお互いに助け合うビタミンです。
体内で 「ビタミンB6」 が多く使われるようになると、併せて 「ビタミンB2」
も多く使われてしまうのです。
結果として、「ビタミンB2」 不足を招くというわけです。
「ビタミンB2」 が不足すると、
「成長障害、疲労、食欲不振、皮膚炎、口角炎、舌炎」
が起きやすくなります。
だから口の周りが爛れることがあるのです。
これで謎が解けました。
この現象は、服用を始めた数日後に出てくることが多いため、
「なぜなのか? どうすれば良いのか?」
が分かる数少ない例です。
しかし普通は、このようなことが起こっていても気付かないのです。
どこかが痛くならなければ、対処のしようもありません。
それにしても、身近なビタミンでさえも、このようなことが起きてしまいます。
一部の栄養素を過剰に摂取することは、偏食しているのと同じこと、と言えますので、やはりバランスを考えることは重要と言えるでしょう。
このように考えますと、普段の食事では足りない栄養素を補うために、医薬品やサプリメントのマルチビタミン剤を摂ることは有効と思われます。 単体で大量の栄養素を補うよりも、危険性は少なく、また、体内での化学反応は円滑に行われることが予想できるでしょう。
↑明らかにビタミン不足が疑われる場合には局所的な補給を。
バランスとは、体内でのバランスです。 また、通常は「バランスの取れたビタミン・ミネラル・栄養⇒バランスの取れた食事」
ということを重要視するべきでしょう。 |
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