アクセス数
健康情報 ⇒ サプリメントを理解する ⇒ 目的のためにまず・・・
私たちが、なぜサプリメントを使うのかを考えてみると、「健康になるため」 以外には考えられません。
そしてそのために必要なことがあります。
サプリメントは細胞に利用されてナンボです。
それに不必要な物は全て体の外に出なきゃ心配です。
これはサプリメントだけではなく、食事も医薬品も同じことが言えますが、そのためには、
「服用」 →「吸収」 →「分布」 →「代謝」 →「排泄」
という基本的な流れの一つ一つが、確実に、うまく働いてくれないといけないのです。
「服用」
私たちは食事をします。
食べたご飯や肉などは、そのまま使われているわけではありません。
サプリメントだって同じです。
まず、吸収しやすいように消化酵素が働きます。
ここで肉などのタンパク質は、アミノ酸に分解されますが、消化酵素の働きが良くないと、完全にはアミノ酸に分解されず、中途半端に「分解されていないタンパク質」 となります。
これらは正常なアミノ酸と同じように血液中に入り込みますが、分解されていないタンパク質を細胞が利用することはありません。
それどころか、その未知の物体を免疫系統が異物とみなした時には、アレルギー反応として表面化する場合もあるのです。
近年、多くの方が食べ物を良く噛まなくなってきたことと、なんでも加熱処理するために、食べ物自体に含まれる消化酵素の量がほとんどなくなり、「分解されていないタンパク質」 の量はかなり多いと考えられます。
いくら栄養があるものを食べても役に立つように分解されなければ意味がないのです。
また、これらを分解するためには、すい臓が消化酵素を出さなくてはならなくなり、余計な負担となります
「吸収」
分解された食べ物は、ほとんどが小腸で吸収されます。
7メートルほどの小腸の壁面には、無数のヒダ(=繊毛)があり、そこから分解された食べ物を吸収することになります。
そこで役に立つのが 「食物繊維」 です。
食物繊維は腸内の悪玉菌や有害物質を吸着し、また、善玉菌の栄養となります。
さらに、便の柔らかさを保ち、カサを増やすために排便を促進します。
しかし、この重要な食物繊維が不足している方は多いのです。
「分布」
吸収された栄養素は血液に乗って体中に運ばれます。
健康な血液、健康な血管が重要であることは言うまでもありません。
そして、ここで初めて、これまで書いてきたような化学反応が起こるのです。
さまざまな栄養素が助け合いながら化学反応を起こすということは、1つの栄養素が欠けたらいくつもの機能が犠牲になるということを理解しなければなりません。
「代謝」
細胞がその栄養素を利用してくれないことには意味がありません。
先の 「合成されたビタミンC」 なども、利用されにくい成分といえます。
このように分かっている物なら良いのですが、ほとんどの成分は、細胞がどのように判断するのか分かりません。
効果が現れるのが遅い物などは、しばらく使ってみても分からない場合も出てくると思います。
この、細胞が利用するかどうかが、本当はメーカーの腕の見せ所であって、期待している所ではありますが、目に見えない以上、実績を見るしかなさそうです。
「排泄」
薬はほとんどが尿として排泄されますが、食べ物のカスはもちろん便となります。
便が出ない(便秘)ということは、毒の入った生ゴミを暖かい腸の中にほったらかしにしておくということ・・・ ですから、速やかに出す必要があります。
そしてやはり解決策は 「食物繊維」 を充分に摂取するか乳酸菌を摂取することです。
1 はじめに-定義
4 個人差とDNA
5 食事摂取基準
8 水と油の清掃人
9 免疫にはどっち?
10 ベータカロチンと喫煙
11 ビタミン・ミネラルの連携
12 医薬品と併用時の注意
13 目的のためにまず・・