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健康情報 ⇒ サプリメントを理解する ⇒ ビタミンの天然・合成
ビタミンには天然と合成の物がありますが、よく天然と合成に差がないと言われたり、その区別をしていない場合など、あまり気にされていないようにも思います。
しかし、例えば化学構造式が同じ ”ビタミンE” は ”ビタミンE” と呼ばれますが、分子のくっつき方(向き)が違うものがあります。
それが天然と合成の差であって、くっつき方まで一緒であれば、気にする必要は無いのですが、だいたい違っていて、気にする必要がありそうです。
天然型ビタミンEは「d-α-トコフェロール」 と表示され、合成の物は 「dl-α-トコフェロールと」 表示されます。
”d”と”dl”の差ですが、私たちの体にとっては、似ているけれども違う物と判断されて吸収や利用のされかたが変わってきます。
なお、ビタミンCは、化学構造が比較的単純であるために差がないとよく言われていますが、実際にはビタミンCでさえも、細胞の一つ一つが必要かどうかを判断して、利用されないケースがあります。
例えば、体が健康なときにビタミンCを摂取した場合、天然の物は素早く尿として排泄されますが、合成の物はなかなか排泄されません。
一方で風邪をひいた時には、天然の物は急速に腸から吸収して利用されますが、合成の物は利用されずに排泄される割合が多くなります。
天然が全て素晴らしいというわけではないのですが、
人間の細胞は長い歴史の中で天然のビタミンCは安全で有効であることを学習してきているのです。
変な物を食べても体がおかしくならないように、未知の物質はなかなか受け付けない仕組みになっているとも言えます。
また、過剰な摂取に対しても対応できるのですから、このように見ますと、天然の物は合成物よりも秀でている部分があると言えます。
1 はじめに-定義
4 個人差とDNA
5 食事摂取基準
6 ビタミンの天然・合成
8 水と油の清掃人
9 免疫にはどっち?
10 ベータカロチンと喫煙
11 ビタミン・ミネラルの連携
12 医薬品と併用時の注意
13 目的のためにまず・・