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薬が効くのは副作用があるから・・・
なんて言う方がいるくらい、その真実についてはあまり理解されていないように思います。
さほど興味のないことなのかもしれません。
しかし、 薬のことを知らないからこそ、薬をお酒で飲んだり、服用時間を守らないなど、わざわざ自分の身を危険にさらさせるようなことが起こるのだと思います。
まず、ほとんどの薬は、口から服用し、主に小腸から吸収されます。
その後血液により各組織に分布され、その役目を終えた薬は主に肝臓で代謝されます。
そして一部は大便として排泄される場合もありますが、ほとんどは腎臓を経て尿中に排泄されます。
そのほか、座薬やハップ剤、目薬など、別の方法によった方が効果が高いものはそのやり方に従いますが、大体は、今書いたように、「服用」 →「吸収」 →「分布」 →「代謝」 →「排泄」
という流れになります。
服用時には、食事の時と違って 「よく噛んで食べなさい!!」なんて言われませんが、ほとんどの場合、コップ1杯の水かお湯で服用するようになっています。
もともとそうやって服用されることを期待して作られている薬を、水なしで服用したりすれば、何がおこっても不思議ではありません。
吸収時には、食事との関係で、その薬が吸収されやすいかどうかが変わってきます。
このため、指示された服用時間を守らないと、効きが弱かったり、強すぎる場合があります。
肝臓と腎臓による代謝・排泄は、これが行われないと、いつまでも薬が体の中に留まっていることになります。
しかし、人間は年を重ねるとともに肝機能と腎機能が低下してきます。
通常、薬は一回きりというわけではなく、風邪薬でも数日は飲むことになりますから、前回飲んだ薬がまだ 体の中に残っているようでは、どんどん蓄積されていくことになります。
その辺を踏まえて病院では一つ一つを調節して処方しているでしょうが、一方薬屋では、そのような調節はできません。
ご自分で調節している方も おられますが、たとえ量を減らすにしても、「効かない」 のでは、副作用の心配があるだけなので、慎重に行うべきです。
また、病院でもらえる薬と同じものを扱っている場合も少なくはありませんが、その処方できる限界量は、かなり違い(少ない)ます。
しかし、 薬屋の薬は量が少ないから効かないのではなく、一般には十分に効果が現れる量であり、また、その分副作用の出現率はかなり減ることになります。
1 医薬品-はじめに
3 薬の適用範囲
13 いつ利用するべきか?
14 漢方薬は安全?治る?
16 噂の力はスゴイけど・・
17 医薬品おわりに