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睡眠改善薬
抗ヒスタミン薬の中でも特に塩酸ジフェンヒドラミンは、脳内におけるヒスタミンによる刺激の発生を抑えて眠気を促す作用が強いとされます。
睡眠改善薬とは、一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和に用いられるものであり、慢性的な不眠症状がある方、医療機関において不眠症の治療を行っている方を対象としてはいません。
妊娠中に生じる睡眠障害については、ホルモンのバランスや体型の変化などによるものであるため、ヒスタミンを抑えることで効果を発揮する睡眠改善薬は適用対象となりません。
なお、稀に神経過敏や興奮など、逆の作用が現れる場合があります。小児ではそのような副作用が起こりやすいため、15歳未満の小児は使用してはいけません。
もともと抗ヒスタミン薬は、服用後に眠気が起こるため、乗物や機械類の運転を避ける必要がありますが、睡眠改善薬を服用した場合には、翌日にも注意力の低下や寝ぼけ様症状、判断力の低下などが持続する可能性があります。そのように翌日になっても眠気などを感じる場合には、その症状が消失するまで引き続き乗物や機械類の運転を避ける必要があります。
総合感冒薬や鼻炎薬、車の酔い止め薬にも抗ヒスタミン薬が配合されているため、併用しないように注意する必要があります。
寝つきが悪いからといって、抗ヒスタミン薬の服用と合わせて「寝酒」をすると、医薬品成分の効き目や副作用を増強する恐れがあるため、飲酒を避ける必要があります。
そもそも、寝酒は睡眠の質を下げる可能性が高いです。
鎮静剤は脳の興奮を抑えて痛みなどを感じにくくさせる作用がありますが、一般的には風邪薬などの補助成分として配合されます。
⇒鎮静薬
塩酸ジフェンヒドラミン製剤
ドリエル (エスエス製薬)
生薬成分
神経の興奮・緊張を和らげる作用を期待して生薬成分を組み合わせて配合されている製品もあります。生薬とはいえ、複数の鎮静薬の併用や長期連用は避ける必要があります。
なお、生薬成分のみからなる製剤については飲酒を避けることとはなっていませんが、飲酒が睡眠の質を低下させて製品の効果を妨げる場合があります。
ホップ など
漢方製剤(神経質、精神不安、不眠症の改善)