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原因となる医薬品を服用すると、1時間以内に鼻水・鼻づまりが起こり、咳、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューと喉が鳴ります)、呼吸困難を生じ、次第に悪化してゆきます。顔面の紅潮や目の充血、吐き気、腹痛、下痢を伴うこともあります。
喘息は内服薬だけではなく、坐薬や外用薬(塗り薬など)でも誘発されることがあります。
合併症を起さない限りは、その原因となった医薬品成分が体内から消失することにより症状は寛解するため、軽症の場合には半日程度で元に戻りますが、重症では24時間以上継続し、意識消失や呼吸停止の危険性もあります。その場合には直ちに救命救急処置が可能な医療機関を受診するひつようがあります。(救急車を呼んで)
喘息発作が起こりやすい方は、通年性の鼻炎(非アレルギー)又は蓄膿症(慢性副鼻腔炎)、鼻茸(鼻ポリープ)、嗅覚異常など鼻の疾患が合併している場合や、成人になってから喘息を発症した方、季節と関係なく喘息発作が起こる方といわれています。
特に一度、医薬品によって喘息発作を起したことがある方の場合、重症化しやすいために同種の医薬品の使用は避ける必要があります。
解熱鎮痛成分の配合された風邪薬により、稀に発症する場合があります。