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筋細胞(筋繊維)とそれらを繋ぐ結合組織を筋組織と呼び、その機能や形態によって骨格筋、平滑筋、心筋に分類されます。
運動器官となるのは骨格筋で、関節を構成する骨に腱を介してつながり関節を動かします。
腱は結合組織のみでできているため伸縮性はあまりありません。
骨格筋の筋繊維を顕微鏡で観察すると横縞模様が見えるため、横紋筋とも呼ばれます。
骨格筋の収縮力は強く、意識して動かすことが出来ます(随意筋)が、疲労しやすいです。
運動するとエネルギーとして蓄えられているグリコーゲンが減少し、酸素や栄養分の供給不足が生じ、また、グリコーゲンの代謝に伴って乳酸が生成され蓄積してゆき、筋組織の収縮性が低下します。
随意筋に対して意識的に動かすことの出来ない筋組織を不随意筋といいます。
平滑筋と心筋は不随意筋であり、平滑筋は消化管壁、血管壁、膀胱などに分布して比較的弱い力で持続的に収縮します。
心筋は心臓壁にある筋層を構成する筋組織で、不随意筋ではありますが骨格筋のように横縞模様が見られます。心筋は強い収縮力と持久力を兼ね備えています。
随意筋は運動神経に支配され、不随意筋は自律神経によって支配されています。