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健康情報 ⇒ 副作用U ⇒ 体の仕組みや働き ⇒ 外皮系


外皮系とは、私たちの体を覆う皮膚、汗腺、皮脂腺、乳腺などの皮膚腺、爪や毛などの角質を総称したものです。


皮膚の働き

・体の表面を包み体の形をある程度維持しつつ、外部からの刺激や衝撃から保護しています。また、細菌などの異物が体内へ侵入しないようにしており、一方、爪や毛などの角質は皮膚の一部が変化して出来たものであって、皮膚に強度を与えて体を保護しています。

・体内の水分が必要以上に外へ蒸発しないようにし、加えて、外の水分が体内に浸透しないようにしています。

・体温が上がり始めると皮膚を通っている毛細血管に血液が多く流れるように血管は拡張し、体の外へ熱を放出するようになります。加えて、汗腺から汗を分泌することによって、その蒸発時の気化熱を利用して体温を下げます。逆に体温が下がり始めると血管が収縮して放熱をおさえます。

・触覚、圧覚、痛覚、温度感覚などの皮膚感覚を得ます。

 

 



皮膚の表面には常に一定の微生物(皮膚常在菌)が付着しています。

皮膚常在菌の働きによって皮膚表面の病原菌の繁殖が抑えられたり、体内への侵入を防いでいます。


皮膚常在菌のバランスが崩れたり皮膚を構成する組織に損傷を生じると病原菌の増殖、侵入が起こりやすくなります。皮膚に炎症を生じたり、発疹や発赤、カユミなどの症状が現れるのはそれらに対する免疫反応によるものです。


皮膚は表皮、真皮、皮下組織からなります。

(表皮)

もっとも外側に存在する表皮は角質層と表皮細胞の層に分けられ、角質層は細胞膜が丈夫なケラチン(繊維性のたんぱく質)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)やコレステロール、脂肪酸などの細胞間脂質で構成され、皮膚のバリア機能(水分の蒸発を防ぎ、且つ、外部からの刺激を遮断)を担っています。

物理的な刺激が連続的に皮膚に加えられると角質層が肥厚してしまい、「たこ」や「うおのめ」ができてしまいます。

(たこ、うおのめにはサリチル酸配合の絆創膏を使用します)


メラニン色素は皮膚の色を決定します。表皮の最下層にあるメラノサイト(メラニン産生細胞)で産生されるメラニン色素には、紫外線から皮膚を防御する役割があります。

メラニン色素が持つ防御能力を超えた紫外線を浴びてしまうと皮膚は炎症を起こし、発熱、水泡、痛みなどの症状が現れます。それと同時にメラニン色素は過剰に作られ、シミやそばかすとして沈着する可能性があります。(しみ、そばかす⇒ビタミンB2、B6、C、E、などのビタミン、L-システインというアミノ酸の経口摂取が有効)


(真皮)

繊維芽細胞と、そこで産生されたコラーゲン、フィブリン、エラスチンなどの繊維性たんぱく質からなる結合組織で、皮膚の弾力や強度を与えています。

真皮には毛細血管や知覚神経の末端が通っています。


(皮下組織)

真皮の下には皮下組織があります。脂肪細胞が多く集まり皮下脂肪層となっています。

皮下脂肪層では外気の寒暖から身を守るとともに衝撃から身体を保護し、また、脂質としてのエネルギー源の貯蔵庫としての役割もあります。


(毛)

皮膚の附属器として存在します。

毛根の最も深い部分を毛球、毛球のへこんでいる部分は毛乳頭と呼ばれ、毛乳頭には毛細血管が入り込み、取り巻いている毛母細胞へ栄養分が運ばれます。

毛母細胞での細胞分裂が盛んであり、新しい細胞は次々に押し上げられて次第に角化し、毛が作られてゆきます。

毛母細胞の間にはメラノサイトが分布しており、産生されたメラニン色素が毛母細胞に渡されます。渡される色素の量によって毛の色が決定します。


毛根をさや状に包んでいる毛包には立毛筋と皮脂腺がつながっています。

立毛筋は寒さを感じたり感情の変化によって毛穴が隆起する立毛反射(鳥肌)を生じます。

皮脂腺は腺細胞が集まってできており、脂分を蓄えてタヒんだ腺細胞自身が分泌物(皮脂)となって毛穴から排出されます。皮脂は皮膚が潤いのある柔軟な状態に保つとともに、外部からの異物に対する保護膜としての働きをもちます。

皮脂の分泌が少ないと乾燥して炎症や湿疹をおこすことがあり、逆に多すぎると毛穴がつまりがちになり雑菌が繁殖します。


(汗腺)

汗腺は、全身(手のひらなど毛穴のない部分も含めて)に分布するエクリン腺と、わきの下など毛根部に文武するアポクリン腺(体臭腺)の2種類があり、汗はエクリン腺から分泌されます。

体温調節のための発汗は全身の皮膚で行われますが、精神的な緊張による発汗は手のひらや足底、脇の下の皮膚に限り起こります。

なお、寝汗や体調不良時の発汗は体温調節とは関係なく起こります。

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