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2009/11/19
新型インフルエンザの流行で売り上げを伸ばしているマスクで、15商品のうち少なくとも11商品が「ウイルスカット99%」「N95規格クリア」などと過大な表現で販売されていることが18日、国民生活センターの調査で分かりました。
マスク販売に際して表示基準が無いにしても、これはあんまりだろうと思います。
健康に関するTV番組が隆盛だった頃、コエンザイムQ10などが話題になったとたんに、それまで聞いたことも無いメーカーから続々とCo-Q10やαリポ酸をメインにした健康食品がリリースされた時のことを思い出します。
当時も、売れるなら何でもアリといった状況。
成分・効果より以前に重要な、錠剤化技術や工場での製造過程、安全性などは二の次だったように思います。
メーカーは今頃は何をしているのだろうか・・・
先日放送されたドラマ「相棒」の中で、真相を暴かれた犯人が、”こんな世の中で利己主義に走って何が悪い”といった感じに開き直るシーンがあったのですが、その様は今の世の中を写しているように見えました。実際そのように考えなければやっていけないのでしょうか?
犯罪行為だけでなく、多くの分野において競争が基本である以上、誰かを蹴落とさないと存続できないような仕組みは多くあるのかもしれません。しかし果たしてそれは社会にとって良いことなのか、競争によって物の価格は低くなるかもしれないけれど、全体的に見ると良いのか悪いのか、良く分かりませんが、競争が今の経済状況を招いた原因の一つである可能性が高いという気がしないでもありません。
でも、「競争しない⇒注目されない⇒売れない」という流れがあるのは確か。週に3回はかかってくる「インターネット検索結果を上位に表示したくありませんか?」という複数業者さんからの電話に「興味ありません」と答えると、「ンフw」と、決まって鼻で笑われてしまいます。お金を出して上位に表示してもらうのが普通なのでしょうか?競争に参加しなければ売上げがあまり上がらないというケースが大多数だとはいえ変な話だと思います。
また、今後ヤフーが採用を予定しているマイクロソフトの検索エンジンBingでは、広告のクリック率が非常に高いということで評価されているようなので、採用されたら更に競争が激化するのかもしれませんね。
また一方で、最近、子供たちと映画「ドラえもん」のDVDを何本か見たのですが、何年も前の作品だというのに、今なお解決されていない環境問題に対する皮肉を含んだシーンが多く登場し、考えさせられます(個人的感想)。
スーパーカーよりエコカーの方が良いと考える今の子供たちにとって、私達大人が生み出したエゴによる負の遺産はどのように写っているのでしょうか? 政権発足当初から借金漬けでどうにもやりにくい民主党の状況に良く似ているかもしれませんが、政府は最悪ゼロからの再出発をすることができても、環境はゼロにリセットすることはできません。
環境配慮のテクノロジーも大切ですが、根底にある「エゴ」がどうにかならないものか? と、解決策が分からないままに思うのでした。
とりあえず、洗心