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健康情報 ⇒ 太陽光線-UV


サンラメラ のページで、さんざん褒めまくった太陽光線!!

太陽の光は生物の命の源ですから、どんどん浴びて健康にっ!!


といきたいところですが、太陽光線に含まれる紫外線は皮膚の老化をきたし、さまざまな皮膚トラブルを起こすことが知られています。


かつての、日光浴は体に良いということが信じられてきた時代は終わり、紫外線には害があるということが一般的に知られるようになり、皮膚に対する太陽光線の害を防ぐためのグッズも多く販売されるようになりました。


皮膚のトラブルを防ぐためにも、太陽光線の害を正しく認識して、万全の対策をとりましょう。


紫外線=UV(ウルトラバイオレット)






太陽光線-分類


多くの恵みをもたらす太陽からは、さまざまな波長の光線が発せられています。

地表に届く太陽光線の割合は、


となります。(nm:ナノメートル=1mの10億分の1の長さ)


波長の短い太陽光線は、酸素やオゾン層に吸収され、地表に届きにくいため、UV-Cのほとんどと、UV-Bの一部は地表に到達することはありません。


したがって、上に書いたように、UV-Bが地表に届くのは、太陽光線の中でもたったの0.5%、紫外線の中では8%程度と、僅かなように感じられます。


しかし、波長の短い紫外線ほど、光エネルギーは強く、人体に与える影響は何倍も大きいと言われています。

そのため以前は、紫外線の害といえば 「UV-B」 を中心に考えられてきました。


一方で、UV-Aの研究が進められていくうちに、長年大量のUV-Aを浴び続けていると、皮膚に悪影響を与えることが分かってきました。

しかも、UV-AはUV-Bと違ってガラスの透過率が高いため、メガネ越しや窓越しの日光浴であっても、目や皮膚に悪影響を与えてしまいます。

(窓ガラスはUV-Aの80〜90%を透過。 UV-Bはほとんど透過しません。)



南の島は危険!!


紫外線をめぐる話題・・・ といえば、短い波長の紫外線をブロックする働きをもつ、オゾン層が破壊されていることが一つ挙げられます。


オゾン層は地上15〜50kmの成層圏に存在しています。(25km付近が最大)このオゾン層が1%減少すると、0.5%UV-Bが増加して、結果として皮膚がんが約2%増加すると予測されています。



地表に届く紫外線の強さは、季節や地形、緯度によって異なります。


UV-A、UV-Bは、どちらも4月からぐんと強くなり、7〜8月にピークを迎えます。

1日の中では、正午の時間帯が最も強くなります。


また、高い山の上ほど、紫外線は強くなります。

(高度が1000m上がるごとに、UV-Bは10〜13%増加)


UV-Bの強さは緯度による差が大きく、日本でも、北海道と沖縄では大体1:2ぐらいの割合で、海外では、パナマ(北緯10度)とオスロ(北緯70度)の差は、5:1と、大きく差が開きます。

日本国内においても、紫外線の害として知られる皮膚がんの発生率は沖縄が多いという調査もあります。(10年間で10万人中、沖縄:約50人、兵庫:10〜15人)


また、紫外線は空から降ってくるだけではありません。

反射するのです。

雪の反射率がダントツです。

ゲレンデで日焼けするのは仕方がありません。



メラニン様の活躍


人は意識しなくとも、自然に対する防御壁がちゃんと用意されています。

皮膚の角層も紫外線をさえぎる働きをしていますが、やはり代表選手は色素細胞(メラノサイト)が作るメラニンです。


紫外線を受けると、表皮の角化細胞(ケラチノサイト:表皮細胞の90%以上を締める)はサイトカイン(細胞が生産する物質)を分泌し、色素細胞がメラニンを作るように刺激します。

出来上がったメラニンは、色素細胞から角化細胞に分配され、角化細胞の遺伝子が傷つけられるのを防ぎます。


しかし、あまりにも紫外線が強すぎると、メラニンの防御力では追いつかなくなってしまうのです。

防御壁といえるものはメラニンまでで、以降は、遺伝子が傷ついたとしても皮膚の細胞が大部分を修復してくれます。

それでも長年にわたって遺伝子が傷つけられ続けると、修復されない遺伝子が多くできあがってしまいます。 あるいは、修復の過程で誤って突然変異を起こす可能性もあるでしょう。

この突然変異が皮膚がんへの入り口となると考えられています。


黒人より白人の方が皮膚がんが多いことからも、防御機構であるメラニンの働きは重要なものと言えるでしょう。


また、同じ日本人であっても、皮膚の質は異なってきます。

・日焼け後、皮膚が赤くなり、黒くならないタイプ、

・日焼け後、皮膚が黒くなり、赤くならないタイプ、

・日焼け後、皮膚が適度に赤くなり、黒くもなるタイプ

に分けることができ、2番目のタイプの方は皮膚がんになりにくいと考えられます。



かつての弾力がぁ・・・ たるみ、しみ、しわ


紫外線の攻撃で一番やっかいなのは皮膚がんだと考えられますが、しみやしわも無視できるようなものではありません。


人生の年輪、威光、権威、趣き、重厚感、長老、ヨーダ・・・


何と言われてもイヤな人はイヤなのです!!


小さなしわは、ちりめんじわと呼ばれ、自然老化によるところが多く、目の周りや口の周りから、顔全体に広がります。


一方で、大きなしわは、紫外線による老化によるものが多いと言われています。

紫外線を長期間、大量に浴び続けると、真皮のコラーゲン(膠原繊維)が切断されたり、エラスチン(弾力繊維)の変性を起こしてしまい、皮膚の弾力やハリが失われ、しわになってしまうのです。

屋外にいる時間の長い職業にある方の首の後ろには、深いしわが見られることが多いと思います。

UV-A→コラーゲンの減少、UV-B→エラスチンの変性


特に皮膚が弱い方や、シップを張っている方などは影響が大きいでしょうから、注意が必要になります。



紫外線対策をしてみよう!!


皮膚自体が紫外線に対する天然の防御壁であって、メラニンを生成したり、しわなどで紫外線を反射・散乱させる働きがあります。


他にも、体内では抗酸化物質が活性酸素を除去する働きをしていたり、核酸などが、紫外線を吸収していたりします。


このように、皮膚は多くの防御機能を備えていますが、それで充分とはいえません。


特に4月を過ぎたら、外用の日焼け止めを利用することをオススメします。



いろいろな日焼け止めが販売されていますが、どれを選べば良いのでしょうか?


UV-Bに対する効果は、SPF(Sun Protection Factor)が、UV-Aに対しては、PFA(Protection Factor to UV-A)が指標となります。

※UV-Aに関して、実際にはPFA(日本化粧品工業連合会による基準)は使われず、PA(Protection Grade of UV-A)が使われ、PA+、PA++、PA+++の3段階で表示されています。


SPF=日焼け止めを塗った皮膚の最小紅斑量÷何もしない皮膚の最小紅斑量※最小紅斑量:皮膚に紅斑を生じる最小限の紫外線照射量。これが低いと紅斑を起こしやすいということです。


PFA=日焼け止めを塗った皮膚の最小持続型即時黒化量÷何もしない皮膚の最小持続型即時黒化量

※最小持続型即時黒化量:2〜4時間後に皮膚が黒化を起こす最小の光量。


SPFの値は、何も付けていない時に比べて、日焼け止めを塗ると○倍のUV-Bを浴びても赤くなる日焼けを起こさないかを示すものです。

例えば、普通は30分で赤く日焼けする人にSPF10と表示してある日焼け止めを塗ると、10倍の300分(5時間)は赤い日焼けを起こさない、ということです。


なんでもかんでもSPFの数値が高ければ良いといった雰囲気もありますが、皮膚への刺激も考えますと強ければ良いとは言えず、外出時などはSPF15でも充分だと思います。


PAの分類:PFAとの関連

PFA2〜3=PA+     UV-A防止効果がある

PFA4〜7=PA++    UV-A防止効果がかなりある

PFA8〜 =PA+++  UV-A防止効果が非常にある


また、一生のうちで紫外線を受けるのは、若い間がほとんどだと言われています。

ですから、「気になりだしたら・・」 よりも、「気になる前」 の対策が必要なのです。


選択の目安 SPF10程度 SPF10〜30 SPF30〜50 SPF50以上
PA+ 日常生活

(散歩、お買い物、通勤・通学など)

     
PA++   軽いスポーツ・レジャー等

(必要に応じて耐水性のある物を選択)

炎天下でのレジャー、マリンスポーツ等

(耐水性のある物を選択)

 
PA+++     非常に紫外線の強い場所(砂漠?)、紫外線過敏な方

 




日焼けによるしみ、しわには、ビタミンC、ビタミンE,L−システインなどの抗酸化作用がある製剤が有効です。

また、皮膚科では、レーザーによるケミカルピーリングも行われています。


一般でも、しみ取りなどが行われる場合(エステなど)があるようですが、色素沈着がもしかしたら悪性のものであったりすることも考えられるため、むやみに素人判断で対処するのもどうかと思います。

また、単に 「しみ」 といっても、そばかすや老人性色素斑、化粧品による黒皮症など、いろいろあって判断がしにくい場合もありますので、慎重な判断をお願いします。

よく分からない・・・ という場合はやはり皮膚科受診でしょう。



日焼けとビタミン


メラニンの形成過程は酸化反応だということができます。


ビタミンCには抗酸化作用がありますので、メラニンが生成される途中の酸化反応をブロックして、メラニンの産生を抑制する働きがあります。

また、できてしまったメラニンを無色のメラニンに還元する働きもあります。


ビタミンEにも抗酸化作用があり、過酸化脂質の生成を抑制します。

また、290nm付近の紫外線を吸収することや、炎症を起こすプロスタグランジンの産生を抑制する作用も報告されていることから、これらが関与している可能性もあります。


L-システインは、抗酸化作用のあるアミノ酸と考えられます。

体内にL-システインの量が多いと、黒いメラニンではなく、黄色のメラニンへの産生経路が促進され、相対的に黒いメラニンの産生が抑制されます。

一方で、黒いメラニンを無色化する作用も期待されます。


ビタミンは日焼け後の措置だけに有効なのではありません。

事前にビタミンCとビタミンEを服用していると、紫外線照射後にも、皮膚の血流量があまり上昇しない、つまりは、炎症が少ないと言えるのです。


これらのビタミンは、医薬品(一般薬)でも高濃度で摂取することができますので、日焼け予防として試してみると良いと思います。



最後に


本文中、

「4月から紫外線の量がぐんと強くなり、7〜8月にピークを迎える」

と書いていますが、「ぐんと」 というのは軽い表現です。


夏本番になってから紫外線対策を行われる場合が多いのですが、UV-Bは、4〜5月の放射量は7〜8月の放射量とそれほど変わりませんし、UV-Aは、4〜5月の放射量は7〜8月の放射量よりも多いのです。


このことからも、お肌の対策は4月から行うべきなのです。

随分前から分かっておりましたが、実際はほとんど浸透しておりません。また、対策を施すのは事態が深刻な状況になってから・・・ というのが世のならい。

理想と現実の差を埋めるには程遠いのですが、少しはお役に立つかも?と思い最後にこのことを書かせていただきました。



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