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健康情報 ⇒頭の悩み
2005年9月
なんだか最近・・・
頭の悩み・・ とは、頭が良いとか悪いとかで悩むよりも、
薄くなってきたっ!!
ということに関する悩みの方が深刻です(私事?)。
ですから、コマーシャルでも、発毛、育毛に関する医薬品や医薬部外品を大々的にやっているのだろうと思いますし、最近では、育毛剤などへの関心は男性だけでなく、女性においても、ドンドン大きくなってきています。
でも、育毛剤は 「安くはない」 ので、慎重に選ぶ必要がありそうです。
ここで私の体験でも・・・
と、行きたかったところですが、実は、私の頭は ”異物” には弱いようで、少しでも育毛剤を使うと急激に抜け毛が増え、頭もカユイような気がします。
こんな私が実験台になっても意味がないので、今出ている医薬品や医薬部外品の特徴を見てみることにします。
「医薬品」と「医薬部外品」の差は大きい |
育毛剤における ”医薬品” と ”医薬部外品” の差はいったい何なのか?
テレビコマーシャルを見ても、その差は全然分かりません。
ほんの僅かな時間で商品をアピールしなければならないから、そんなこと説明していられない・・ のではあるだろうが、私が見てもどれが良さそうなのか、さっぱり分かりません。
しかし、医薬品と医薬部外品には、超えることができない大きな差があるのです。
以下に一般的な 「効能・効果」 を表にしてみました。
医薬部外品(薬用) |
医薬品 |
育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、育毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛 |
育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、育毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛 壮年性脱毛症、円形脱毛症、粃糠(ひこう)性脱毛症、びまん性脱毛症 |
太く示した部分に有効性があれば、医薬品となるということです。
他にも、医薬部外品は薬事法で 「人体に対する作用が緩和なもの」 と定められています。
ほとんどの方が壮年性脱毛症で悩んでいる中、「医薬部外品ではあまり期待ができない」 ということなのです。
※壮年性脱毛症とは、大体35歳くらいから、頭頂部を中心に抜け毛が増えてくる現象。 (図は壮年性脱毛症のパターン)
※粃糠(ひこう)性脱毛症とは、細かいふけが大量に出て脱毛を生じる状態。 部分的に起こるケースから広範囲に至るタイプまで様々です。 原因は皮脂の増加と軽度の皮膚炎による角質増加と考えられています。
※びまん性脱毛症とは、頭皮全体にわたって均等に多数の毛髪が抜け落ちて、髪が粗(すきまが多い状態)となるタイプの脱毛症です。 脱毛の毛根像が円形脱毛症と同性質であることから本質は同じであると考えられています。
ヘアサイクルについて知ろう |
髪の毛は一生伸び続けるわけではなく、生え代わります。
髪が生まれてきて抜け落ちるまでの周期は 「ヘアサイクル」 と呼ばれています。
ヘアサイクルは、
「生え始め」、
伸び続ける 「成長期」 (2〜6年)、
成長が終わり退化していく 「移行期」(約2週間)、
成長がストップしてから脱毛するまでの 「休止期」(約3ヶ月)
の4つの段階に分けられます。
私達は動物と違って、「生え代わりの時期」 がないため、分かりにくいのですが、それでもだいたい5年周期でほぼ全体が生え代わっていると言われています。
そして、このサイクルがあるからこそ、抜け毛はあって当然と言えます。
普通は抜け毛が1日当たり50〜100本程度と言われています。
もし、それより多いように感じるのであれば抜け毛の状態をチェックしてみてください。
太い髪の毛であればヘアサイクルをまっとうして抜け落ちた毛であまり心配もいりませんが、細い髪の毛の場合はヘアサイクルが短縮されていると考えたほうが良さそうです。
また、薄毛を考えると、これはヘアサイクルのうち、成長期の期間が短くなり、細くて短い毛が多くなることにより結果的に次の図のようになります。
薄毛とは、毛がなくなることではなく、ヘアサイクルを繰り返しながら徐々に毛が細く短くなってくることを言うのです。
すぐに効果が現れるわけがない |
髪の毛に元気になる栄養を大量に与えたりしても、急激に長くなったり太くなったりはしません。
「今日髪の毛に良いことをしても明日は何も変化に気付かない」
と、いうことです。
しかも髪の毛であっても、産まれた時に必要な栄養などが少なければ、その後の人生はおのずと短いものになります。
ですから、育毛剤は 「これから産まれてくる毛」 や 「産まれたばかりの毛」 に対して大きな力を発揮することになります。
そして、それが実感できるのは、なんと、4〜6ヵ月後・・・ 気の長い話になるのです。
ここで、医薬品の”毛に効く”製品を見ていきます。
リアップ・リアップレディ(大正製薬) |
有効成分 「ミノキシジル」 が使われている 「リアップ・リアップレディ」 は、指定医薬品です。 これは、薬理作用、品質などの面から取り扱いに高度な薬学的な知識を必要とすると考えられ、薬剤師以外が扱うと保険衛生上の危害を生じる恐れがある医薬品で、厚生労働大臣により指定されている医薬品ということです。
知ってました?
何か説明を受けたことがあります?
今度聞いてみてください。 意外な副作用があります。
リアップ・リアップレディは、「日本で唯一の”発毛剤” です。」 とコマーシャルで言っているとおりの物で、効能・効果に 「発毛」 の文字が書いてあるのはこれだけです。
そしてその適用は、「壮年性脱毛症」 のみに限定されます。 円形脱毛症などには効果がないとのことです。
カロヤンガッシュ(第一三共ヘルスケア) |
有効成分は 「ヒノキチオール」、「塩化カルプロニウム」、「カシュウ」、「チクセツニンジン」 が使われ、様々な角度から総合的にケアするため、発毛を除いた全ての効能・効果があります。
それぞれの成分が何に効くかを見ていきます。
ヒノキチオール
頭皮へ作用します。
頭皮の雑菌の繁殖を防いで、ふけ・かゆみを抑制します。
塩化カルプロニウム
毛根へ作用します。
医療用としても使われている脱毛症用剤。
毛根の血管を拡張し、新鮮な酸素と栄養を送り込みます。
以前(カロヤンアポジカ Σ )は、含有量が1%であったのに対し、ガッシュでは2%と倍量になっています。
カシュウ
頭皮・毛根へ作用します。
育毛生薬であるカシュウは古来から中国では毛髪を黒く豊かにする滋養強壮剤として用いられてきました。
脱毛要因の一つである頭皮と毛根の過剰な脂質を取り除きます。
チクセツニンジン
毛根へ作用します。
育毛生薬であるチクセツニンジンは日本薬局方にも収載され、単独でも医薬品となります。
毛根、特に毛母細胞を刺激して活性化します。
血液の粘度を下げて流動性を高め(サラサラ)ますので、塩化カルプロニウムとの相乗効果でより多くの栄養が血液に乗ってやってくることとなり、毛根に活力を与えます。
このように総合的に考えているため、壮年性脱毛症だけではなく、さまざまなパターンの髪の毛の悩みに応える事ができるのです。
ここでカロヤンガッシュの”こだわり” について書いてみたいと思います。
これまで、「本物商品」 のこだわりについては多く紹介してきましたが、もともと、「医薬品」 だって、どれも ”こだわり まくった結果の産物” なのです。
それで、どれか一つくらいその ”こだわり” をご紹介しようと思っていたのですが、ちょうど今、なんだか ”ノッて” きたので、カロヤンガッシュに決定しました。
私自身は、育毛剤を強くオススメするわけではないので、どうかとも思いましたが、今書かないと、もう書かないような気がしたため、ここで書いちゃいます。
医薬品であることのこだわり
ページの冒頭でも書きましたが、はっきり言って、医薬品だから売れて医薬部外品だと売れないとかいう物ではなく、ほとんどはコマーシャルのイメージや価格帯で 「売れる・売れない」 が決定しているようです。
では何故 医薬品を作るのか・・・
それは単に 「壮年性脱毛症」 など、本当にお困りの症状に効く物を作ったら自動的に 「医薬品」 になってしまうということ、そして、本当に治って欲しいという気持ちがあるからに他なりません。
「医薬品」 として認められるには、動物実験、安定性試験、安全性試験、臨床試験という厳重な試験を終了し、厚生労働省に申請しなければなりません。
こうなると、開発から申請まで、約6〜10年もかかるのです。
医薬部外品が大体2年程度で商品化が可能であるのに対して大きな差です。
また、かかる開発費用の差は莫大なものになってしまいます。
あれもこれも効かせたい!!
育毛剤は、使われる方の目的(すなわち症状)に合わせて次のように作られます。
血行促進タイプ
育毛剤の大部分がこのタイプです。
毛細血管を拡張させ、血流を増加させる作用をもつタイプの育毛剤です。
毛根により多くの栄養分を補給しますので、頭髪の育成に効果があります。
主要成分には、「塩化カルプロニウム」、「ビタミンE」などがあります。
男性ホルモン抑制タイプ
一般的にテストステロンと呼ばれる男性ホルモンが5α-リダクターゼという酵素の働きでジヒドロテストステロンという物質になり発毛を抑制すると言われています。
この酵素の働きを抑えるのがこのタイプの育毛剤です。
「チクセツニンジン」、「センブリ」 などにその作用があると言われています。
老廃物・脂肪除去タイプ
脱毛症の方の多くは、皮脂の分泌が多いため毛穴に皮脂が詰まりがちです。
多すぎる皮脂は脱毛症の進行を早めます。
これを除去する働きを持つのがこのタイプの育毛剤です。
特に 「カシュウ」 の脂肪除去作用は注目されています。
普通は分けて作られるこれらのタイプを、カロヤンガッシュは一つにまとめてしまったのです。
また、まとめることによって、それぞれ単独で使用した場合よりも、相乗効果があがるようです。
塩化カルプロニウム、カシュウ、チクセツニンジンの主要三成分における、単独、混合でのマウス実験結果では、明らかに混合の方が正常な毛髪に近づきます。
保湿剤にもこだわる!
健康的な髪と頭皮には、保湿が深く関係しています。
保湿は皮膚の重要な機能であり、角質層中にはNMF(天然保湿因子→親水性の吸着物質)が存在し、重要な役割を果たしています。
育毛剤は、アルコール含有製剤です。
もし、保湿成分が未配合の場合は、使用を続けるうちに髪がパサパサ、頭皮はガサガザとなってしまいます。
そこで、毛髪と頭皮の生理作用を考え、代表的なNMF成分であるPCA-Na(ピロリドンカルボン酸ナトリウム)を配合し、皮膚や毛髪の保湿力を高める工夫がなされています。
保湿剤は、ただ配合すれば良いという訳ではなく 、使用感の良い製剤を作るために様々な研究の末、選び出されます。
保湿剤として望ましい条件とは、
適度な吸湿能力を持つこと
吸湿力が持続すること
吸湿力が環境条件変化(温度、湿度、風)の影響を受け難いこと
吸湿力が皮膚や製品の保湿に寄与すること
他成分と共存性の良いこと
安全性が高いこと
が掲げられます。 こんな所でもこだわっているのです。
アルコール濃度にもこだわった!
育毛剤には、様々な目的でアルコールが配合されていますが、その配合目的や配合量については、意外と知られていません。
しかし、髪とアルコール濃度には、大きな関係があるのです。
その配合される目的とは、
「殺菌のため」、
「清涼感を出すため」、
「溶媒として」
の3点が主なものになります。
そうして、アルコール濃度の違いによって、毛の成長にどのくらい影響するのか、髪の毛にどのくらい影響するのかを実験によって調査し、最適な濃度をはじきだしています。
アルコール濃度と育毛との関係
50%アルコール液では、何もしていないより若干良いようだが、誤差の範囲。
75%アルコール液では、毛の成長を確実に阻害している。
アルコール濃度と髪の損傷との関係
50%アルコール液では、何もしていない髪の毛と比較してほとんど差がない。
75%アルコール液では、髪表面のキューティクルが剥がれ、髪が痛む。
このような実験結果を元に、50%濃度に設定しているのです。
しかし、他メーカーは、このような実験結果があろうとも、もっと高い濃度で販売しています。
これは、アルコール濃度が高い方が作りやすいからです。
ここまで 「こだわって」 いるのだから、必ず 「発毛」 するのか?
医薬品ですと100%効きそうなイメージがありますが、発毛剤や育毛剤は医薬品としては珍しく、100%というわけではありません。
事前調査の結果を見てみると 、「こんなもんか・・・」 と思うかもしれません。
(リアップ)
6ヵ月間適正に使用した場合で 「うぶ毛以上の毛が増え、眼で見える程度に改善した」 という中程度改善が27%、「抜け毛がとまる」 という軽度改善が46%で、合計が73%。
(カロヤンアポジカΣ[ガッシュの前身=塩化カルプロニウム1%])
円形脱毛症の方に4週間以上使用した場合で、著効が26.7%、有効以上が32.9%、やや有効以上が27.4%で、合計が87.0%。
どちらも、全体の改善率だけ示されると結構効くような気がしますが、私達の望むレベルの改善は・・・
けっこう値段は高いのに、改善率はこんなに低いのです。
しかも、4〜6ヶ月しないと実感できないのです。
自分に合うかどうかも分からずに使い続けて、半年後に 「やっぱり合わなかったか・・・」 とつぶやくには高くつきすぎると思いませんか?
男性ホルモンのせい? |
「頭髪と男性ホルモンは密接な関係を持っている」 ということは、実証されています。
男性ホルモンの一つである 「テストステロン」 が、直接脱毛に関与するのではなく、「毛包」 が反応して脱毛が起こるということです。
しかし、それほど影響しているのだろうか? という疑問があります。
男性ホルモンのせいにしたり、脂質のせいにしたりするけれども、それは、中学生や高校生の時に一番さかんに分泌されているのに、なんで少し疲れてきた壮年期に表在化してくるのか・・・
もっと他の問題が隠れているように思われます。
髪の成分とは |
髪の毛のほとんどは約18種類のアミノ酸が結合した 「ケラチン」 という毛髪タンパク質からできており、炭素、水素、酸素、イオウ、窒素の元素を含みます。
これらのアミノ酸が強く結合しあっているために水や薬品、酵素、薄い酸、塩酸に対しても強い性質を持っています。
この構成成分は皮膚を構成するケラチンと同じですが、毛髪ケラチンは皮膚に比べてシスチンの含有量が特に高くなっています。
一般に皮膚では、このシスチンの含有量が3%前後なのに対し、毛髪では、約16%と5倍以上の差が見られ、毛髪の硬さ、強度に影響を与えています。
ケラチンを作っているアミノ酸 | |||
アミノ酸名 | 含有量% | アミノ酸名 | 含有量% |
グリシン | 9.5 | チロシン | 3.1 |
アラニン | 4.0 | アスパラギン酸 | 8.0 |
バリン | 4.7 | グルタミン酸 | 14.8 |
ロイシン | 9.1 | アルギニン | 9.6 |
イソロイシン | 2.2 | リジン | 2.6 |
フェニルアラニン | 2.7 | ヒスチジン | 0.9 |
プロリン | 3.7 | トリプトファン | 0.7 |
セリン | 7.6 | シスチン | 16.0 |
スレオニン | 7.2 | メチオニン | 1.0 |
このアミノ酸比率で摂取すれば大丈夫・・・ ではなく、アナタの体は最適な栄養のバランスによって機能しています。
ですから、体全体に必要な比率で摂取する必要があります。
やめたら元に戻る・・・ |
脂肪を除去したり、血流を良くする成分が含まれていることは、確かに有効ではありますが、育毛剤をやめたとたんに、元に戻ります。
体質を改善しているわけではないので仕方のないことですが、経済的にも響いてきます。
また、脂質過剰や、血流が悪いということの原因には、一切触れていないことも気になります。
頭皮だけ血行が良くなっても、その他の場所は確実に血行が悪いままと言えるのです。
しかし逆に、心臓や血管、筋肉の状態が良くなれば、自動的に全身の血流が良くなり、解決します。
そして、栄養の問題にしても、全ての細胞にエネルギーを取り込む力が復活すれば、これも自動的に解決すると考えられるのです。
栄養と細胞を解決するには >> パパイヤ発酵食品
頭皮の状態を改善、白髪には >> 宝石シャワー