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[2019/9/12] 短歌的、日本人的な味わい

奈良平安そして鎌倉と、五七五七七全盛のころ、その時代背景と洗練された珠玉の短歌とを融合して当時の深き情緒を表現することに腐心した高貴な者たち。そんな時代を生きた日本人の将来の一人であるからして、言の葉というものの神秘性ばどの諸外国の表現方法にも増して一言一句が極めて深いものであるということを認識しつつ、そしてそれは愛情と慈悲と絶望に満ちた、あまり人目に触れることを良しとしないような人間らしく無茶苦茶な己をさらけ出してしまう、そんな野生の人間というものにアクセスせざるを得ないドロドロとして純粋な我々の本質を嘆き、そして私は遥か遠い過去の状況を目の前に提示されて己に問い、結果大概はどうするべきかも分からぬままに、どうにかできないものかと一人涙することとなる。

しかし、それはらは大概青い。百人一首で言えば大半が愛の詩であり、源氏物語に至っては言わずもがな。

恥ずかしい話だが、30過ぎまで狂ったような仕事漬けによって暗黒の春を過ごした私にとっては、どのような悲哀であっても眩しく、そしてどれも羨ましくもあり、人生でとても大切なものを忘れてきたような、そんな気持ちにさせられる。

私は一体何者なんだろうか? もし今が平安時代であるならば私の混沌とした思いをうまく短歌として表現して著名な歌人達の批評を賜りたい。そして、あらゆる悩みを軽く笑い飛ばしていただきたいものである。

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