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[2019/8/30] 教育の方向

子どもたちは今日から新学期。

もう、新学期が9月1日からなんてキリの良いタイミングでは無くなって、それどころか随分前から2学期制をとっている地域も多くて、私の世代からするとなんだか変な感じがしますけれども、土曜日が休みになり、そして詰め込み教育、ゆとり教育、教師の仕事過多など、他にも私が知らないだけで多くの変化が今もなお起こり続けていることでしょう。様々なことを経て、教育環境が大きく変化していることは、もちろん以前より良い方向に向かっていると考えたいですね。

そういえば、ゆとり教育にシフトする際に政府から出されたゆとり教育の必要性や将来性を示した文書(正確な名称は忘れましたが、とにかく長文)を、当時仕事の関係で読んだ記憶があります。そこには、今では良しと看做されているのかどうかも知らないけれど、いわゆる詰め込み教育による諸々の弊害を回避し、より良い教育を総合的に展開することがしっかりと説明されていたように思います。もちろん、円周率を3とすること(その文書にはここまで具体的な指示はされていなかったように思います)がどうなのかなんてことまで判断する力を持ち合わせている訳もありませんが、当時独身だった私にとっては、まあ、当時の状況よりはずっと良いものになるのだろうと、漠然とですが感じたものです。

しかし、実際はというと、100年の計なんて知るか!と言わんばかりにわずか数年、あまりに尚早ではないのかと感じたくらいに速攻で舵を切り直し、真にその影響なのかどうか因果関係は知りませんけど、当時のゆとり教育を受けた若者たちは仕事の場において 「ゆとり世代」 と、良くない意味で呼ばれるようになりました。言われた方はたまったものではないですよね。まあ、昭和50年世代と、昭和60年世代と、平成世代というように大雑把に10年毎ぐらいでに世代別に定義してみますと、大体、それぞれの質は全然違っていて、世代間ギャップが驚くほどあったと私はそのように思っています。おそらくは、ゆとり世代と呼ばれた皆さんから見て、その上の世代の人たちは総じてヘンテコで面倒くさい人種に映ったことでしょう。

 

今、この夏休みの子どもたちのことを振り返ってみますと、学校だ勉強だゲームだと、なんだかとっても忙しそうではあるものの、私や私の友人たちが過ごした夏休みとは随分違うような気がします。遊んでばかりだった私の場合と比較してしまうと誰もが大変ということになってしまうのですが、彼らが大人になった時、夏休みの思い出はいった何が浮かぶのでしょうか? ともかく、私が学生時代に得たものと、子供たちが学生時代に得るものとでは、かなり大きな隔たりがあるのでしょうから、例えば将来のことについて、私のように世代ギャップのある者からの助言は本当に有効と言えるのかどうか、簡単に決定できることではなさそうですね。



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