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取扱商品一覧 ⇒ NS乳酸菌 ⇒ 開発秘話:NS乳酸菌の開発(ハイパーラクタム、ハイパーラクタムNEXの山本健康堂)


NS乳酸菌の開発者 金鋒(Jin Feng)博士

※金鋒(Jin Feng)博士 プロフィール
 1956年、中国内モンゴル自治区フホホト市生まれ。
 東京大学修士、博士課程修了。人類遺伝学博士。
 現在、中国科学院教授。


乳酸桿菌:NS乳酸菌(ハイパーラクタム) NS乳酸菌 ハイパーラクタムNS乳酸菌 ラクトディフェンス


 

◆にんげんクラブ August,2009 より


2003年2月、アメリカのビジネスマンが中国からシンガポールへ向かう際に、肺炎に似た症状を起こしました。


飛行機はベトナムのハノイに着陸しましたが、この旅行者はハノイの病院でタヒ亡してしまいました。


さらに、彼の処置に当たった石や看護婦が同じ症状を示し、何人かがタヒ亡してしまいました。


世界を震撼させたこのニュースは、多くの人の記憶に残っています。


SARS(Severe Acute Respiratory Syndrome)−重症急性呼吸器症候群−と呼ばれたこの新型肺炎は、SARSウイルスによって引き起こされ、東アジアを中心に広がり、世界を恐怖に包み込みました。


結局、SARSは七月に制圧宣言が出されましたが、その間、約8000人が感染し、およそ10%がタヒ亡しました。


SARSは、中国では当初「非典」(非典型性肺炎)と医師たちから呼ばれていました。


広東省で発生して、北京でも猛威を振るっている最中にある友人が私の研究室に電話をかけてきました。


彼も「非典」(SARS)に感染して、とても苦しい何日かを過ごしましたが、たまたま日本人の友人からもらった乳酸菌を毎日鼻に入れているうちに、肺炎が治ってしまったということでした。


友人は、その乳酸菌のことを調べて欲しいと言ってきたのです。


彼に、私はこう返事しました。


「私は人類生命科学の研究者ですが、全ての研究は、すぐに人間にテストすることは許されません。SARSという病気は豚にもあるので、まず豚を使って実験して、効果と安全性が確認できたら人間に応用することを考えましょう。」


そして、SARSが一番猛威を振るっていた2003年の春先、私の乳酸菌の研究がスタートしたのです。


そして、まずは一番病気の多い養豚場を探して、広州の花都と清遠のふたつの農場で始めることにしました。


あえて近代的な設備の整っていない、汚れの酷い農場を選んだのです。


そこは1km離れた場所からでも、養豚場があることが分かるほど臭いが酷いところでした。


そして、その豚舎の病気のタヒ亡率は70%にも及んでいて、主人も手の施しようがなかったので、私達の申し出を受け入れてくれたのです。


乳酸菌の研究の中で一番大事なことは、言うまでもなく優れた菌を発掘することです。


私は中国のバクテリアバンクと共同研究の関係があるので、そこからいつでも菌を入手できるようにしています。


これは国際バンクなので、世界で発表されたバクテリアが全部、無料交換できるようになっています。


また、いろいろな民族の食文化の中に、いい発酵食品があるという情報を得ると、そこに出かけていってサンプルを採取して、菌を調査し、優れた機能のあるものは独自の方法で培養しています。


私は特に遊牧民の漬物の中から菌を選んでいきました。


私は漬物の菌を採取し、分離して、一番消化力のある乳酸菌を探しました。


それから、何ヶ月間かかけて実験を繰り返しました。


実験は大成功でした。


まず、わずか2〜3週間で病気が治りだしたのです。


最終的には、豚のタヒ亡率は自然タヒ亡率といえる5%まで低下させることが出来ました。


もちろん、抗生物質は一切投与しませんでした。


加えて、病気が治るだけでなく、その豚の肉を食べると、皆一様に驚きました。


それまでの肉よりはるかに美味しかったのです。


さらに不思議なことは、乳酸菌を与えた豚の行動でした。


豚舎で人間が豚に近づくと、ふつう豚は大騒ぎして一目散に人間から遠ざかろうとします。


ところが、乳酸菌を与えた豚はとてもおとなしくなり、人間が入っていってもほとんど気にする様子もなくじっとしています。


わずかに目を開けて見るくらいなのです。


私たちが実験した豚舎は全く臭いがしなくなったので、近所の農家達は、豚糞を買いたいと言ってきました。


私達は当初、糞尿処理場をつくろうとしていたのです。


農家達はエビや魚の養殖のエサにするために、毎日毎日トラクターで豚糞を買いに来るようになり、処理場を作るどころかかって足りなくなるほどでした。


この豚糞を使ってエビや魚の養殖をすると、やはり水を汚染することなく、水産動物の成長が速くて病気にもならなかったのです。


肉の性質を調べるために、日本の食品研究センターに豚肉を送って、成分の分析調査をしてもらいました。


検査担当の人が


「これは、どこの肉ですか?」


と何度も尋ねるので、


「どうしてそんなことを訊くのですか?」


と私は逆に質問しました。


彼はこう答えました。


「生肉としては、こんなにいい肉を今まで見たことがないので、どこの肉か知りたいと思ったのです。」


食品分析センターで測定した数値では、私達の実験農場の豚肉は、タンパク質は日本の通常の2倍以上、美味しさのもととなるイノシンは18倍以上ありました。


豚舎の空気をシリンジで収集して検査すると、硫化水素、アンモニアがほとんど検出されないことがわかりました。


アンモニアや硫化水素は毒性があるだけでなく、酷い臭いがします。しかし一方で、それらは、アミノ酸の原料でもあります。


乳酸菌が活発に活動して健全な消化活動ができれば、これらのガスは、必須アミノ酸や良質なタンパク質になるのです。


体内には、食べ物から合成できないアミノ酸があり、必須アミノ酸と呼ばれています。その内、特に大事なのはドーパミンとセロトニンです。


これらは人間の幸せ感をつくる物質です。


例えば、ドーパミンが足りないと人間は恩をおぼえていられません。他人のいい部分をおぼえておくこともできません。


コロンビア大学の教授、マイケル・ガーション博士は、その著作『セカンド・ブレイン』の中で、人間を幸せにさせる物質、セロトニンの95%が腸の中でできると指摘しています。


人間の細胞数は60兆個あると言われています。同時に、人間と共生している微生物の数はその100倍にもなります。


この事実は、他のすべての生命体も同じだと考えて間違いありません。すべての生命は共生共存の関係があります。


人間梳鵜(意味が・・・??)はふだん、自分が依存する生命体、つまり環境をつくる森や食糧を与えてくれる植物、タンパク質を得る動物のことしか頭に入っていません。


しかしもっと大事なことは、人間の体の表面に微生物を付ける必要があるということです。


私達の空気の入り口である鼻から肺まで、食べ物の入り口である口から排泄口まで、外耳から中耳まで、外生殖道から子宮頚まで、想像できないほどのバクテリアが分布しています。


人間の表面を守るというのは、表面が汚れず、腐食されないということだと理解すればいいのです。


机や家具などには、木の表面を汚さないために塗料が塗られます。鋼鉄も錆を防ぐためにペンキなどでコーティングしなければなりません。


人間もまったく同じで、体の表面をバクテリアでコーティングしないと体を守ることができないのです。


そのバクテリアの状態をベストに保てば、もっと人間は健康になれるのです。


また、通常、ウイルスの増殖を抑える方法は、四つあります。


紫外線を照射する方法、高温にする方法、アルカリ、酸で処理する方法です。


このうち人間の体内でも使える方法は有機酸だけなのです。


今回、NS乳酸菌の実用化の第一歩として、日本で、人間用のサプリメントとスプレーを販売したところ大変好評をいただいています。


これをきっかけに、さまざまな提案をいただきはじめています。


人間の健康のみならず、自然農薬や、天然防腐剤としての利用、抗生物質を使わない畜産や養殖など、NS乳酸菌の用途は、たくさん考えられます。


バクテリアと共生しながら、より安全な環境で、より健康な生活を送ることができる商品の提案を皆さんと一緒にやっていけたら素晴らしいことだと思います。


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